整備と戦略を両立する廃棄物管理のかたち

宝ホールディングス株式会社 サステナビリティ推進室 中川様
和酒を中心に酒類・食品・バイオ事業を展開する宝ホールディングス株式会社。自然の恵みに支えられる企業として、環境保全に尽力し、食品リサイクル法やプラ新法にも真摯に対応。守るだけでなく、情報活用で高みを目指しています。
実質100%の電子化体制、その背景と準備
従来は、契約書の管理やマニフェストの導入状況など、社内の事業場ごとにばらつきが存在していました。マニフェスト管理システム導入も試みましたが、契約書の登録が難航し、全社分の管理には至っていませんでした。その反省に立ち、CBA wellfest導入にあたっては契約書類の整理・ルールの統一を徹底。時間をかけ社内での管理体制を事前に整備したうえで、全拠点で一斉に切り替える方針をとりました。その結果、“電子化100%”と呼べる水準でスムーズなスタートを切ることができ、属人的な対応からの脱却と業務の標準化を実現しました。
運用を支える「伴走型」のサポート体制
導入後も、単に仕組みを提供して終わりではなく登録内容の確認や不備があった場合の指摘、契約情報の整合性確認など、システム提供側の“支える”サポートが継続的に機能しています。特に、こちらが気づきにくい軽微な不一致を知らせてもらえるチェック機能としての存在は、日々の運用の中で非常に心強く感じています。また、定期的なアップデートや機能改善が行われており、ユーザーの要望を踏まえた柔軟な対応が、今後の運用をさらに後押ししてくれると期待しています。
今後に向けた活用と拡張の可能性
今後は、CBA wellfestをさらに有効に活用し、データ集計や分析の基盤として活かしていく構想があります。たとえば、再利用率をより精緻に把握するために必要な排出先の分類作業や、プラスチック資源循環促進法への対応といった新たな集計業務にも取り組んでいます。さらに、価格や最終処分情報なども加え、戦略的な廃棄物管理につながるよう進化させていきたいと考えています。システム側からの気づきやサポートが頼もしい存在であり続けてほしいです。