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ISO対応も、リサイクル推進も。電子化が支える廃棄物管理

ISO対応も、リサイクル推進も。電子化が支える廃棄物管理

株式会社ユーエイ ISO推進室 守矢様

キャスターを中心に事業を展開する株式会社ユーエイ。製造現場では日々さまざまな廃棄物が発生し、その適切な管理は欠かせません。環境負荷や法令遵守の観点からも重要性が高まるなか、どのように対応されているのか。今回は、廃棄物管理システム「wellfest」を導入した背景とその効果について、お話を伺いました。

見えない手間を削減し、法令遵守を徹底

これまで紙のマニフェストを用いて廃棄物管理を行っていた当社では、データ集計や帳簿保管に多くの労力を要していました。各種書面の保管義務もあり、工場スペースの圧迫も課題でした。そんな中で導入を決めた最大の理由は、「許可証管理をシステムで確実に支えられること」でした。
許可切れは排出事業者責任に直結し、万一の巻き込み事故につながるリスクがあります。自社だけで完璧に管理するのはなかなか困難ですが、CBAのシステムでは有効期限や更新状況を自動でチェックしてくれるため、担当者の目視に依存しない仕組みを構築できました。ISO14001の審査や取引先監査の際も、即座にデータを提示できるようになり、大きな負担軽減と信頼確保につながっています。

関連会社を含めた一元管理

これまで拠点や関連会社ごとに管理方法にばらつきがあり、全体像を把握するのに苦労していました。導入後は一元管理が可能となり、都道府県ごとに異なる手続きを抱える関連会社にも同じ仕組みを展開できました。結果として、「同じルール・同じ仕組み」で管理する体制が整い、効率化と透明性が大きく向上しました。
実際、ISO審査でも「ワンクリックで必要なデータを提示できる」ようになり、担当者が許可証の有効期限を個別に確認したり、各拠点から書類を取り寄せたりする手間が一掃されました。「やらなくてよくなった業務」が増えたことは非常に大きなメリットです。

電子化で見えてきた「リサイクルの可能性」

導入効果はコンプライアンス面にとどまりません。廃棄物データが整理され、排出の実態が見える化されたことで、新たな気づきが生まれました。
例えば、油を使った切削加工で発生するプラスチックの切粉は、長年産業廃棄物として処理していました。年間16トンに及ぶ量を費用をかけて処理していましたが、電子化でデータを集約する過程で、加工後の工程でしっかり油を切り、エアブローで乾燥させる工夫を加えることで、切粉を再資源化できる状態に改善。結果、有価物としてリサイクルに回す仕組みを構築できました。
単なる処理費用の削減だけでなく、資源循環の取り組みへ移行できたことは、電子化による“気づき”があってこそ実現した成果です。

パートナーとして伴走してくれる存在

廃棄物管理は見落としやリスクが生まれやすい領域です。その点、CBAのシステムは単なる「支援ツール」ではなく、私たちにとって「パートナー」と言える存在です。導入初期の不明点もサポートでスムーズに解消でき、今では社内で自走して活用が進んでいます。
コンプライアンス強化と業務負担の軽減を同時に実現し、さらにリサイクル推進の契機にもなったこの仕組み。電子化は廃棄物管理の枠を超え、持続可能なものづくりを後押しする力になっています。

 

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